お兄ちゃんはこの春から中学生になりました。
もちろんお姉ちゃんと同じ公立中学です。
2日目の昨日、帰ってきてしばらくすると
ポツンとお兄ちゃんがいいました。
お兄ちゃん「今日ね、吹奏楽部がね演奏聴かせてくれたんよ。体育館で」
ママ「そうかぁ・・・」
お兄ちゃん「本当ならお姉ちゃんがこの中に追ったんかなぁって思った・・・」
せつない。
ママ「観てて悲しかったね〜。お兄ちゃん・・・」
ママは、思わず声が詰まりました。
ママにも覚えがあります。
ママが小学生の時に、8つ上のお兄ちゃんが交通事故に遭って、それからというもの、いろんなことが思うようにいかなくなってしまいました。
長い間の意識不明を乗り越えてきたママのお兄ちゃんは、頭蓋骨陥没したせいで、別人のようになっていました。
家族みんなが悲しみに沈みました。
ずーっとずーっとママのお姉ちゃんと2人で、その悩みを抱えてきたことを思い出さずにいられませんでした。
今やっと、自分の家族を持って、新しい幸せを育ててきたつもりだったのに、またしても・・・。
今度はわが子に、そんな思いをさせてしまっているのです。
家族に何かあると、辛いのは1人じゃない。
一番辛くて苦しいのはお姉ちゃんだけど。
今日は、お姉ちゃんの15歳の誕生日です。