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お散歩

はな

お姉ちゃんが学校へ行けなくなって もう1ヶ月が裕に経ってしまいました。
ひどい腹痛で 学校をお休みして 病院へ行ったのは確か10月の半ばでした。

今日は もう12月1日。

たった1ヶ月半が、こんなに長く感じられたのは、ママにとって久しぶりです。
もちろん お姉ちゃんにとっても そうだと思います。

8月 元気に大舞台で演奏していたのが嘘のよう。

この夏のコンクールで金賞を受賞したので 11月に校内放送で流すための収録を兼ねた演奏会が行われました。
でも お姉ちゃん1人だけ そこに姿はありませんでした。
みんなと一緒に がんばったていたのに・・。

ママは、そのあとにある部活の保護者会のために、その収録演奏会の様子を見ていました。
たくさんの保護者に見守られて 堂々と受賞曲を演奏するみんなの姿を見ていたら 泣けてきそうになってしまいました。

「何がお姉ちゃんを あんなに苦しめているんだろう。

ほかの子たちは 元気にやっていけているのに・・・。

お姉ちゃんは 何に負けてしまったんだろう。

・・・だけど泣くのはおかしい。泣いちゃいけない」

とママは自分にいい聞かせて 唇が震えそうになるのを堪えました。

それから2週間ほどだって 治療の甲斐もあり お姉ちゃんの腹痛がほとんどなくなりました。

11月17日に 部活に復帰するといってたけれど
結局 いまだ学校にさえ 行けていません。
 
おまけに 今度は偏頭痛がプラスされ 頭のふらつきが酷くなり
起立した状態から バタンと倒れることが 日に3度くらい起こり出しました。
以前もお世話になった脳神経外科に通い 偏頭痛の治療も始めました。
お医者さんに勧められて お天気の良い日は お散歩に行くようになりました。

初日。
極端に細くなった腕と脚・・・。
倒れないように 腕を組んで歩くのですが 5分も歩くと疲れてしまうお姉ちゃん。

お姉ちゃん「もうムリ。キツい」

ママ「頭痛い?」

お姉ちゃん「うん・・・」

美しい海岸沿いの道。
空は晴れ渡り その青が水面に写って 清々しい秋の日。
ママには それの真逆のみたいに お姉ちゃんがこの頃で一番衰弱しているように思えました。

短い散歩の後 車で家に帰ると お姉ちゃんはソファーで しばらく寝ていました。

それから2日間 快晴の散歩が楽しめました。

お姉ちゃんは 散歩に行くと 少しだけよく食べられるようになりました。
頭痛と腹痛で度々起きていた夜も 散歩をした日は よく眠れるようでした。

帰るとぐったり疲れるので ママは心配しましたが
お姉ちゃんは自分から「散歩行きたい」というので 嬉しくもありました。

脳神経外科で点滴を打ってから行った3度目のお散歩は これまであまり喋らなかったお姉ちゃんが たくさんおしゃべりしました。

保育園の時かかりつけだった小児科で 点滴を打った朧げな記憶や ゼラチンと寒天はどう違うかとか かまぼこの魚でできているからタンパク質だとか 他愛もないことをたくさん思いつくままに話していました。

お姉ちゃん「口に入った薬が不味すぎて、無意識にピューて出ていったのに めっちゃ怒られた」

ママ「ママ、厳しすぎたよね。1人目だったから 心配で心配でさ。めっちゃ怒ってたね。ごめんね」

お姉ちゃん「ふふふ」

お姉ちゃんの血液に流れた 点滴の栄養が 全部全部 言葉に変わったかのようでした。
ママはなんだか こんな他愛もない話をいっぱい残して お姉ちゃんが遠くに行ってしまうようで・・・。
腕をぎゅっと引き寄せたけれど 細すぎて 羽織ったダウンがクシュっとなる感覚しかありませんでした。

今日は 午後から嵐のような1日で お散歩はお休み。
それでも「行きたい」とお姉ちゃんはいっていたけど 
雨のせいなのか「怠くて怠くていくらでも寝られる」と ずーっと寝ていました。

あんまり寝るので もうこのまま 起きてこなくなるのじゃないかと 時々頬やおでこで温もりを確かめるママでした。

明日 少しの間でも 雷もなくて 雨が止んだら お散歩に行こうと思っています。 

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