お姉ちゃん 学校 日々の出来事 部活 食欲不振

腹痛

ストレス

お姉ちゃんが またダウンしました。
もう 10日ほど学校を休んでいます。

今回は 腹痛から始まりました。
あとから 頭痛と頭のふわふわ症状が出てきました。

7月にストレスホルモンの影響で 頭のふわふわ感で長く休んだ時と同じように、腹痛発症の数日前に
「休みがない」
と 一言 ボヤいていました。
全く部活の休みがないわけではないのですが 土曜が練習 日曜が演奏会があったりして 「学校へ行かない日がない」週があります。

お姉ちゃんは吹奏楽部の中学2年生。
3年生が引退したことで、パートリーダーになったし、テナーサックスから、メロディーを吹くアルトサックスへと楽器を持ち変えることにもなりました。

それから やはり今回も プロのサックス奏者のレッスンを 2週間前に控えていました。

前回は その先生のレッスンの2日後にダウンしちゃってました。

1日目・月
お姉ちゃん「お腹痛い」
お腹を押さえてうずくまり学校を休みました。
胃腸科を受診。
「ストレスによる腸の働きのアンバランスでキュッとキツく閉じている部分がある。それが痛みを伴う。思春期によく見られる症状」とのことでした。

2日目・火
1日のんびり休んだから 少し辛そうではありましたが、ママは何もいわず お姉ちゃんの判断に任せました。

お姉ちゃん「行ってきます」

静かに家を出るお姉ちゃんを見送って
「よし! その調子!」と ママ 心の中でガッツポーズ。

授業+部活 7時青ざめて帰宅。
お姉ちゃん「キツイ・・・」
ソファーに倒れ込んでしまいました。
腹痛で食欲もなく そのまま朝まで寝ました。

3日目・水
ずーっと腹痛。
それに加えて 頭もふわふわすると言い出しました。

またストレスが原因ならば、のんびり気楽に過ごすしかないので

ママ「好きなことして過ごして 気分転換してね」と。

お腹が痛いから 3日間もろくに食べられません。
朝は 梨とリンゴと柿を それぞれ2切れずつ。
果物ならば 多少入る様子。
だけどほかは 受け付けません。

ママ「何がストレスなのか 自分で思い当たることある?」

お姉ちゃん「ない」

ママ「部活は?」

お姉ちゃん「行きたい」

ママ「サックスの先生のレッスンは?」

お姉ちゃん「行きたくない」

ママ「何が嫌なん?」

お姉ちゃん「・・・」

ママ「教え方が嫌なん? 厳しいの?」

お姉ちゃん「そんなことない・・・。行きたくないことない・・・」
あまり言葉にならないようでした。

4日目も、5日目も、食欲はなく、果物と蒸した芋を半分 口にしました。
お腹も痛いまんまでした。

夜 部活の顧問の先生から心配して電話がありました。
先生の話はこんなふうでした。

お姉ちゃんは、元々 ピアノを通して音楽の素養があるから サックスの演奏にも器用さがある。
ちゃんと出したい音が出せていることもあるが 体がまだ細くて小さいから その点で吹奏楽はうまく行かない部分がある。
どうしても自分の演奏の未熟さを感じて そこに注意が行ってしまうのだと思う。
思い詰めないで、思考回路を変えないと。
そのためには 学校に出てきて、人と接しないと、誰の言葉が心に響くかわからないから、と。
部活の仲良し2人に、休みの日に遊びに行っといでって声かけてもいいですか? 気分転換になりますよね、と。

日曜日。
仲良し1・2「こんにちは〜!」

仲良し1「好きなものいっぱい買ってきたけん!」

仲良し2「お姉ちゃんが食べたくなかったら、食べんでもいいけん、私たち食べるし」

小学5年生から同じクラスで 今も一緒の部活の仲良しの2人が
せっかくの部活のお休みに お見舞いにきてくれました。
ビニル袋いっぱいの フライドポテトにシェイクにドーナツ、ポテトチップも!

お姉ちゃん 苦笑い。

元気のないお姉ちゃんですが 嬉しそう。
ダイニングテーブルを3人で囲み 部活の話をしながら
お姉ちゃんも「シェイクを飲んで オレオを1枚 フライドポテトを1本食べた」そうです。

久しぶりにカロリーの高いものを飲んでいるお姉ちゃんを見て、嬉しくなりました。
が、その夜、さらにお腹が痛いと・・・。

お姉ちゃん「ここ(肩)なんかなってない?
トイレで倒れたもん」

食べていないからか、ふらついて倒れているようでした。

8日目・月曜
また病院へ行きました。

下腹部の痛みで思い当たるのは 子宮ではないかと思い 今度は産婦人科へ。
待合室でしんどそうに頭をもたげて座るお姉ちゃん。

待つこと1時間。
ラッキーなことに女医さんでした。

医師「エコーで見せてくださいね」

とても丁寧で 優しい物言いの先生で 一安心。
エコーを腹部に当てます。

医師「あー、ガスがたくさん溜まって、真っ黒になって見えませんね。
便秘してる?」

お姉ちゃん「はい」(蚊の鳴くような声で)

医師「少なくともエコーで分かる範囲では 炎症を起こしているようには見えませんが 子宮の入り口が閉まって血液が排出できないという状態かもしれないので 内診もさせてもらっていいですか」
ママはドキッとしたけれど 仕方ない。

結果 内診でも異常はありませんでした。

医師「婦人科系の臓器の問題は全て否定できるといえると思います。
何か気に掛かっていることがあるのかなぁ」

要するに やっぱり ストレスが原因との見立てのようでした。

産婦人科の帰り、何も悪いところがないとわかったら ホッとしたのと同時に 気持ちをシャキッとさせて 気持ちを変えさせないとという思いが ママに湧いてきました。 
ママは アルトサックスの演奏がうまくできないことがが気になっていると思って話しました。

ママ「学級が嫌なのか 部活に気になることがあるのか 自分でもよくわからないのだとしてもさ
2週間もパートのリーダー引き受けた人が休んでたら チームプレイなんだから迷惑がかかるよ。
今週いっぱい行けないのなら ちゃんと退部するなり ケジメつけなさい」

お姉ちゃん「・・・」 

部活をやめてもいいという思考回路になったら、気持ちが楽になるのではないかと思って発した言葉でした。

夕方、仲良しのお母さんが
「お節介だけどお姉ちゃん、ドライブに連れ出していい?」
って、小一時間、海岸沿いを走り、砂浜を歩いて話してくれました。

お姉ちゃんは、少し気になっていることを話したそう。
どうやらやっぱり「プロの先生の来る全体練習」の気が進まないとのことでした。

9日目・火
腸にガスが溜まっているのが腹痛の原因の一つだとわかったので、また胃腸科に。
レントゲンを撮影すると やはり

医師「ガスとベンが溜まっています。これが痛みに繋がってますね。ベン 出ない?」

お姉ちゃん、うなずく。

ママ「食べないから押し出せないという印象です。
お腹が痛くて 1日に果物数切れしか 食べられないんです。
ふらふらしていてよろめいて倒れたりしているんです」

医師「これだけガスが溜まっていたら お腹が減らなくて 食べられないんだね。
腸の調子を整える 漢方をお出ししますので それを飲んで様子を見ましょう」

しかし、その漢方はとても飲みにくく、1回分の服用に30分以上かかる始末でした。

10日目・水
朝 昨日の胃腸科で事情を話し 代用の薬を処方してもらいました。

医師「これでダメなら、強制的にお腹に溜まったものを出しましょう」

10日目にして やっと腹痛を軽減する服用可能な薬を処方されました。

11日目・木
1日飲んでも 便通の改善なし。

ママ「もうさ 病院で早くお腹の中のいらないもの出してもらったらいいよ。そうしたら食べられるようになるもん」

嫌がるお姉ちゃん
「昨日、薬飲み始めたばっかりやん。お腹ゴロゴロ動いてきたから大丈夫」

ママ「こんなに2週間も果物と芋とかだと 本当に 健康損なうだけじゃなくて 命が危ないよ。体重測ってみて」

なんと37キロあった体重は、33キロに。

ママ「明日も食欲出なかったら 絶対 病院よ。なんとしてでも食べんとー。
今日は、毎食に おにぎり1個は食べて」
と約束する。

少し腸がまともに動き始めたのか 顔色が良くなってきた気がします。

ママ「お姉ちゃん、何が気になってるなぁってこと 見つかってきた?」

お姉ちゃん「ないよ」

ママ「こもう2週間なるよ。
自分から元気になるように食べようとすることができないし 
学校は休んでても 1人の問題だけど
部活は周りも心配するし迷惑がかかるよ。
もうやめたら?」

お姉ちゃん 布団に潜ってしくしく泣いていたようでした。
今回の不登校が始まってから お姉ちゃんは 2階のベッドのある自分の部屋には入らず
ずーっと 1階のリビングの横の和室で寝るようになっていました。

ママ「部活は続けたいん?
ママは意地悪で 部活やめなって言ってるんじゃないよ。
なんでかわからないストレスを抱えて、「絶対やんなきゃなんない〜」っていうようなものではないって言いたいだけだよ。
お姉ちゃんは きちんとやんなきゃ やめたらダメだって 思ってるんじゃないかと思ってね
そんなお姉ちゃんを苦しめる部活なんて ママはやめたらいいと思うよ」

するとお姉ちゃんが いつもより少しだけ長く 話だしました。

お姉ちゃん「学校は何が嫌ってわけじゃないけど、行きたくはないけど、そんなでもないよ。
部活は 行きたい。
だけどアルトサックスが吹けん」

ママ「1年のまんまテナーがよかったん?」
お姉ちゃんはテナーサックスの音が好きで サックスを選んだと1年生の時にいっていましたが
学年が変わるときに、メロディを吹くのは新人に任せられないから 2年になったらアルトに転向するようにと
顧問の先生から言われて 変わったのでした。

お姉ちゃん「うん。だけど2年生は少ないし。仕方ない」
お姉ちゃんの学年は コロナ禍での入部体験でしたので 試し演奏が ほんのわずかの人数しかできず
最も入部の少ない学年でした。 

お姉ちゃん「全然 できん。
サックスの先生のレッスンって段階じゃない。
音が出ない。
全くなんもできん」

やっぱりそこなんだ。

ママ「そっかぁ。全く演奏ができようになる気がしないの?」

お姉ちゃん、うなずく。

ママ「それでもう やりたくないの?」

お姉ちゃん「そうじゃないけど できない」

ママ「だから、レッスン行きたくないの」

お姉ちゃん 頷く。

ママ「だけどさぁ 習った方が 早くできるようになると思わん? 
絵でもそうだけどさ、この絵はなんの画材で色を着けてるとか
鉛筆画を描いてから、パソコンで色を重ねてるとか、やり方がわかったら格段に早く描けるようになるやん。
やり方わからんかったら、独学じゃなかなかできるようにならんやん。
うまく吹けなくてもさ、レッスンを受けたら、ちゃんとわかってくれるよ先生は
お姉ちゃんが どこでつまづいてるか。
サックス続けたいなら 先生の指導を受けて練習した方がいいよね」

お姉ちゃん こっくり頷く。

ママが お姉ちゃんの頭を撫でたら 
お姉ちゃんの閉じた瞼から
涙が 次々 溢れているようでした。
撫ですぎて 手を払われたけど。

少し火が傾いてから お姉ちゃんの予想通り やっとベンが出ました!
そのおかげで、少しだけ多く 食べられるようになりました。
だけど 相変わらず 頭のふわふわ感は続いているそうです。

今日もまた 夕方、仲良しのお母さんが、お姉ちゃんにケーキを持って寄ってくれました。

明日はもう少し良くなるかな。
期待半分で待つことにしようと思っているママです。

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